KoBlog #15 - Pagani Huayra R:Kowloon Series 第一弾
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この Pagani Huayra R は、実車に存在する仕様ではありません。
Kind of Blu が想像ベースで作り上げた、いわゆる reimagine の一台です。温かみのあるアイボリーに、浅い青紫の Lilium Blu の要素を少量だけ入れる。今後も続けてみたい配色の方向性として、この組み合わせを選びました。

Kowloon という呼び名
今回の根にあるのは、モデラーの九龍拳一氏が手掛けたνガンダムの作例です。読みとしては Kenichi Kuryu が正しい。それはもちろん承知しています。
ただ、あの作例の名前をそのまま借りるのは、こちらとしてはあまりに恐れ多い。だから少し距離を置きました。一方で、九龍、そして拳という字面から立ち上がる香港映画的な匂いは、どうしても残したかった。Kuryu を言い換えるためではなく、あの漢字が持っている空気に敬意を払うための呼び名として、Kowloon がいちばんしっくり来ました。

1989年の九龍版νガンダムカラー
参照元は、モデルグラフィックス1989年2月号「History Makers Act.6」に掲載された、バンダイ旧キット 1/100 νガンダム。いわゆる九龍版νガンダム、九龍版カラーです。センチネル本編の作例ではありませんが、当時のセンチネル・ワークスの空気を濃くまとった一作として語られてきました。九龍拳一氏による製作、カトキハジメ氏によるディテールアレンジ、あさのまさひこ氏によるカラーリング。その三つが重なって、独特の緊張感が生まれています。
ここで惹かれたのは、νガンダムそのものというより、色の置き方です。淡いコバルトブルーのアクセント、α を思わせるライン、左右非対称の塗り分け、控えめなマーキング。ミリタリー調に振れば「リアル」だった時代に、そこから少し外れたロゴタイプとカラーリングで、ぎりぎりの緊張感を作っている。ベージュ寄りの白い本体は静かなまま、青だけが全体のリズムを決めている。その感じが、今見ても古くありません。
配色の構造を Huayra R へ
借りたかったのは、νガンダムというモチーフではありません。暖かい本体色、柔らかな青い面、控えめなライン、露出した暗いメカ部分、そして密度と余白の取り方。そういう配色の組み立てです。
Huayra R では、それをそのまま再現するのではなく、別の対象に置き換えました。カーボン、空力パーツ、V12-R でできたトラック専用車に、同じ色の考え方を通してみる。やりたかったのは、そういうことです。

Lilium Blu
ボディの主色は、温かみのあるアイボリーです。そこに、私たちが独自に調色した Lilium Blu を合わせました。少し紫に寄ったブルーで、強く主張する色ではありません。ただ、ボディラインや空力のエッジを拾うには十分な明るさがあります。


Kowloon Series 第一作
こちらが、Kowloon Series の第一作になります。アイボリーと Lilium Blu の組み合わせは、一度きりの特注で終わるつもりはございません。コンセプトに合うような車種があるたびに、作っていくことになるでしょう。
Huayra R は、その出発点としてちょうどよかったと思います。形は極端ですが、面の流れは荒くない。この配色は車体を少し軽く見せながら、カーボン構造、リアウイング、ボディワークの彫刻的な印象を残してくれます。





